11月6日からスタートするフジテレビの「フルタチさん」。
「サザエさん」のあとだからタイトルもあやかったという
今のフジらしいセンスを感じさせない素晴らしいタイトル。
古舘伊知郎さんが報道ステーションを降板した後初めての
レギュラー番組。しかも毎週19時からの2時間枠。

EPGには、世の中の引っかかることをわかりやすく、
面白く、エンターテイメントに紹介していくバラエティー番組との
記述がありますが、なんか抽象的。
第1回は、
・トランプタワーがセントラルパークの眺望を独占できる理由
・どうやって教科書の歴史は変わるのか？
・買った服をわざわざ店員が出口まで持ってくる
などのVTRを紹介していくという。

うーん、どれも興味が無いｗｗｗ

予告CMでは、Yahoo!JAPANのニュースの現場を古舘さんが
取材するVTRが流れていますが、流れすぎてもう飽きてます。
1週間以上前から予告CMが流れるなんて、
過去に取材したものを遅れて流しますといった賞味期限切れの
ニオイを醸し出す原因なのに、何考えてるんでしょうね。

番組のゲストも、足立梨花、要潤、ビビる大木、森昌子、
ミッツマングローブという謎過ぎるメンバー。
これで人気を得ようとする神経がさっぱりわかりません。

ニュース的な側面としても速報性が無く、
バラエティーにしても中途半端さを感じてしまいます。
古舘さんがいくら頑張ってもうまくいきそうにないように見えます。

裏番組も強力なものだらけ。
19・20時台には幅広い世代に人気のある大河ドラマや
鉄腕ダッシュにイッテQ、幅は狭いが需要の高いスター名鑑、
ビフォーアフター、アメトークと固定客がついている番組ばかり。
要するに、視聴率が取れる余裕がないところに、
番組自体がどの世代を狙っているかがわからない。
よほど番組のネタが話題にならない限り、
お客さんを奪うことは難しいでしょう。

ニュースステーションを辞めた久米宏さんも、
レギュラーの復帰作は日本テレビ日曜20時の「A」でした。
とにかく何がしたいかわからない番組で、3ヶ月での打ち切り。
それ以降も何本かレギュラーを持ちましたが、
次第にテレビからは遠ざかっていきました。

今回の「フルタチさん」も、「A」と流れは似ているようで、
いまいち何がしたいかわからない内容。
とりあえずMC頼りなのかなと思える見る前から漂う閉塞感。

本当は生放送で1週間のニュースをまとめていく方式であれば
ある程度の視聴率は見込めるのでしょうが、
古舘さんがニュース以外もやりたいということと、
同じ日曜夜に「Mr.サンデー」があるので、
ドラマを挟んで同様の番組ということを避けたのでしょうが、
今回の内容では視聴者からしたらソレジャナイ感しかないでしょう。

古舘さんと日曜夜といえば、1992年にTBSで放送された
19:30からの90分枠「Goodジャパニーズ」があります。
TBSがどんどん落ちていく過程で大改革進める中で新たな番組を
立ち上げた１つがこの番組。生放送で日本の争点をテレゴング等で
視聴者からも問うという大変つまらない番組でしたが、
やたらと「山形地区で15%超え」とか地方での高視聴率を持ち上げる。
その頃関東では5～6%だったんですけどねｗｗｗ
大河ドラマに元気が出るテレビ、ごっつええ感じと3つ巴の中に
付け入る隙が全くなく半年で打ち切りになりました。

落ちていっているフジテレビとニュースから復帰作の古舘さんと日曜夜。
これほど相性の悪い条件はそうそうありませんｗ
1月から内容リニューアルとかならない様に祈っております。