まずは、先週(4月23日)の日曜日のIATの
新聞掲載の番組表を見てみましょう。
左から、岩手日報、朝日新聞、読売新聞の岩手県版の番組表。
12時から放送する番組が「ナニコレ珍百景」の再放送か
テレ朝と同時ネットの「ビートたけしのTVタックル」なのか。
正解は、「ナニコレ珍百景」の再放送。
「TVタックル」はこの週お休みでした。
他にも、毎日・産経・日経などの新聞も「TVタックル」表記だったはず。
なぜこうなったのでしょうか。
①東京ニュース通信社のミス
新聞社に番組の情報を配信する「配信会社」があり、
現在は日刊編集センターと東京ニュース通信社でほぼ100%のシェア。
今回はそのうち、読売などを担当している東京ニュース通信社が
IATからの情報を「見落とした」可能性が高そうです。
さて、番組表専門の配信会社が肝心の番組情報を
「見落とす」などあるのでしょうか。
答えは、「大いにありうる」。
②地方局ゆえの悲劇
番組表の作り方は、各キー局から送られてくる情報を基に
未定や予定項だらけの月刊誌用から、情報が密になってくる新聞用データに
どんどん差し替えていく作業なのです。
もちろん、予定項や(番組は未定です)も局から指示されたもの。
それをキー局の場合は各局常駐の配信会社職員や番組担当者から
差し替えデータをメールやFAXで配信会社へ送り
完璧な番組表に近づけていくわけです。
その他の地域の場合は、ここまで密にはいきません。
頼るのは、基本的に各局から送られてくる情報だけ。
それを東京で一括作成するわけですから、番組が違っていても気づかない。
キー局や独自の番組の多い大都市部の局であれば
差し替えデータも多く、注意することが出来るのですが、
地方で普段やらないイレギュラーなことをされて、完璧見落としたのか、
はたまた東京ニュース通信社へIATが情報提供し忘れた可能性もありそうです。
(後者の場合は日刊編集センターにも送られずに間違えるパターンなので可能性は低い)
馴れないことをするから見落とされた典型でしょうね。
あってはならないのですが、こういうことはたまーにあるので
2社の配信内容を見比べるのも楽しいかもしれませんね。